オンラインマラソンは難しい?1人でフルマラソンを走るコツ
マラソン大会の多くがオンラインマラソンになり、大会によっては魅力的な参加賞や抽選で豪華景品が当たったりするようですが、1人で42.195kmを走るというのは簡単なことではありません。途中で飽きてしまって走るのをやめる人もいるようです。
そこでここでは、オンラインマラソンを1人で走りきるためのコツをご紹介していきます。オンラインマラソンを完走できる自信がないという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
自分に合ったコースを選ぶ
まず、どこを走るのかというのがとても重要です。ただし、万人受けするコースというものはありません。単純作業が好きな人は、1周1kmくらいの公園コースなどをグルグル回るのが適していますが、飽きっぽい人は景色に変化のあるコースがおすすめです。
自分がどちら向きなのかを考えてコースを選びましょう。コース設定は大きく分けて3タイプあります。
1.周回コース
2.河川敷などの折返しコース
3.目標地点を通過していくコース
記録を狙いたい人は周回コースがおすすめです。周回コースなら自前エイドも用意できますし、リタイアするのも簡単です。逆にいえば周回コースはリタイアしやすいので、忍耐力に欠けるという自覚があるなら向いていません。
シンプルでわかりやすくタイムも出るのが、河川敷を行って帰ってくるコースです。まずは半分走りきり、後は帰ってくるだけでエスケープもしにくいので「走るしかない」背水の陣に自分を追い込むことができます。ただし、河川敷は景色が変わりにくく退屈です。
飽きっぽい人におすすめなのが、ランドマークを追いかけるコースで、例えば東京なら山手線1周というのが定番です。同じように電車の沿線を走ると新しい発見があって、楽しみながら走れます。ただし、寄り道が多くなるので、トータルでキロ8〜10分くらいのペースになります。
SNSなどでオンラインマラソン挑戦を宣言する
オンラインマラソンの出場を決めたら、SNSで挑戦することを宣言しましょう。最近はFacebookを使っている人が減りましたが、それでもランナーは比較的チェックしているほうなので、なんらかのコメントをもらえるはずです。
挑戦を宣言するのも自分を追い込むためです。誰にも知られずに挑戦すると、リタイアしたところでそれほど傷は大きくありません。ところが、宣言しておいて完走できなかったときには、周りの人に知られてしまうので、どことなく恥ずかしい気持ちになります。
知り合いに自分のいいところを見せたくなるのが人間です。その特性を上手く活用しましょう。粘って42.195kmを走り抜いた自分を見せたいか、それとも途中で諦めてしまった自分を見せたいか。言うまでもなく前者のほうがいいですよね。
宣言するだけでなく、走る当日の朝も「今日走ります」「これからスタートです」みたいな書き込みをしましょう。これはTwitterのほうが適しています。タイムを狙うのでなければ、走っているときにもこまめにアップするといいでしょう。
例えば山手線1周を使う場合には、1駅ごとに自撮りした写真と駅の名前をアップすることで、ラン仲間が先の駅で待っていてくれるかもしれません。もしかしたら、それを見て「自分もやってみよう」と思う人が出てくる可能性もあります。
せっかく挑戦するわけですから、そうやってランニングの連鎖を生み出しましょう。
先のことは考えず1kmを積み重ねる
いざ走り出したら、あとはいつもどおりにゴールを目指すだけですが、オンラインマラソンは周りにランナーがいませんし、声援もないのでとてもさみしいものになります。そういう意味では少しでもランナーの多い場所を選ぶのも大切なポイントになります。
都内であれば皇居や駒沢公園などは、常にランナーがいて並走したり、引張ってもらったりできます。そういう周りの力も上手く取り入れて走りましょう。ここで大事なの「残り◯km」というようには考えないことです。
オンラインマラソンを走るときには、目先の1kmだけ考えてください。1kmを42回繰り返すだけという考え方にして、まずはいま走っている1kmだけを大事に走りましょう。できるだけ無理のないフォームで気持ちよく走れているかどうか、チェックしながら1kmを走りましょう。
どこかおかしいなと感じたら、次の1kmで修正をして改善していきます。
音楽を聴くというのもおすすめです。鼻歌でリズムを取りながら走っていると、1kmもあっという間です。ただし、完全に耳をふさぐタイプのイヤホンはNGです。きちんと外の音が聞こえる、オープンイヤーのイヤホン、骨伝導タイプのイヤホンを使ってください。
まとめ
オンラインマラソンを1人で走りきるというのは、普通のフルマラソンとは違った難しさがあります。たった1人だから甘えが出てしまいますし、42.195kmは思った以上に長い距離で、集中力を維持して走り続けるのはかなり難易度が高い挑戦になります。
ですので、自分1人だけでなく、できるだけ周りを巻き込みましょう。みんなで周回コースを走ってエイドを用意するのもいいですし、応援だけしてもらうというのもありです。SNSで応援してもらうというのもおすすめです。
そのように、がんばるしかない状況を作り出すことが、オンラインマラソン完走のポイントになります。自分の挑戦を宣言し、逃げられないところに自分を追い込み、目先の1kmを42回積み重ねてください。マラソンに近道はありません。1歩1歩確実に積み重ねていきましょう。