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ランニングタイツは補助輪!いずれは脱ぐものだと考える

マラソン大会などで完走タイムが5時間以上になってくると、ほとんどのランナーがランニングタイツを着用しています。1月や2月といった冬のマラソンならわからなくもないのですが、4月や10月といった比較的暖かい季節の時期でもランニングタイツを履いています。

ランニングタイツには膝を守るなどの効果もあるので、絶対に履いてはいけないとは言いませんが、ランナーとして成長していく過程で、どこかで手放すものだと考えてください。今回はその理由について詳しく解説していきます。

目次

ランニングタイツを履くと走りの効率は落ちる

基本的にランニングタイツは膝を守るためのアイテムだと考えてください。筋力が十分にないときに長い距離を走ると、レース後半になると足を正しいフォームで運べなくなり、膝にねじれの力が発生したりします。ランニングタイツはそのねじれの発生を防いでくれます。

ランニングタイツは、疲れた状態でも真っ直ぐ走るための補助輪です。自転車でも最初は補助輪を付けて走りますが、いずれ外しますよね。補助輪があると曲がりにくかったり、思うように操作できなくて反対に危険だからです。ランニングでもその考え方は変わりません。

膝を過保護に守っているので、膝の自由度がなくなります。自由度がなくなればおかしな動きをしなくなるからいいのでは?と思うかもしれませんが、人間の体というのはそんな単純にはできていません。膝の微妙な動きで衝撃を吸収したり、加速したりするので、その膝を拘束すると走りに影響が出ます。

単純に走りの効率が悪くなり、スピードを出したくても比較的遅い速度領域で頭打ちになります。タイツでも太もも部だけのものならいいのですが、膝をカバーするものはいずれ外すようにしましょう。特にサブ4以上を狙うなら、ランニングタイツは鎖を背負うようなものだと考えてください。

本来はランニングタイツが必要ないようにステップを踏む

そもそもランニングにおいて、ランニングタイツのような補助輪が必要なことが間違っています。ランニングタイツはフルマラソンを走れるだけの走力がない人を、無理やりゴールまで送り届けるためのアイテムです。

ランニングタイツがなければ完走できないなら、フルマラソンに挑むべきではありません。物事には順番があって、フルマラソンというのは何年もかけて体を作ってから挑むもので、人気マラソンにエントリーしたら抽選で当たってしまい、数ヶ月のトレーニングで挑むものではありません。

でもスポーツメーカーはそんなことを言うと、マラソンランナーが減ってしまいますので、そんなことは言わずに、ランニングタイツのようなアイテムを作り出したわけです。本来必要な練習をしなくても42.195kmを走れるためのアイテム。

そんなものに頼るのではなく、できれば最初からランニングタイツに頼らない体作りを行いましょう。最初は無理なく走れる距離を繰り返し走り、1〜2年かけて走れる距離を伸ばしていく。1年に10km走れるようになるくらいのペースで構いません。いや、本当はそれくらいのペースでないと体はできてくれません。

寒さ対策としてのタイツはありですが

冬場の寒さ対策としてタイツを履くのは、もちろんありです。寒い中無理して走っても楽しくありません。ただ、できれば膝は拘束しないように、レッグカバーとハーフタイツを組み合わせてください。ジョグだけならロングタイツを履いてもいいですが、ポイント練習や筋トレは膝を出しましょう。

膝をカバーするだけで、膝周りの動き出しがワンテンポ遅れます。走りでも悪いクセが付いてしまう可能性があります。冬場にロングタイツを履いてポイント練習をするくらいなら、家でスクワットでもしているほうがマシです。それくらいタイツはランニングにとって不要なものです。

ジョグで使う場合でも、できるだけサポート力のない安物を選びましょう。ワークマンなどで売られているもので十分で、1万円も出して高機能なランニングタイツを買う必要はありません。目的は寒さ対策なわけですから、薄くてできるだけ動きを阻害しない商品を選びましょう。

ハーフタイツやカーフカバーは自分に合っているか確認する

最近はトップランナーでもレースでハーフタイツを履く人が増えていますが、ハーフタイツは膝の動きを阻害するわけではないので、走りにマイナスな影響を与えることはありません。ただし、人によっては筋肉を締め付けすぎて疲労することもあります。

私もカーフカバーがあると、すぐに疲れてしまって走れないので寒くてもカーフカバーを付けないで走っています。これは個人差があるので自分に合っているかどうかは、自分で試すしかありません。他の人の体験はあまり参考にならないので、自分で購入して試してみましょう。

選ぶときに最も重要なのはサイズ感です。締め付けが強すぎると苦しくなりますし、弱すぎると効果がありません。最適な締め付け具合になるものを選びましょう。どちらか迷ったときには大きいサイズがおすすめです。締め付けが弱い分にはマイナス要因にはなりませんので。

タイツにしてもカーフカバーにしても、あくまでもサポートのためのアイテムです。過剰に力がかかるものは、長時間の運動をするランニングには適していません。着用していれば効果が出ると思い込んでいる人もいますが、失速の原因がこれらのアイテムにあるという可能性も頭に入れておきましょう。

まとめ

基本的にはランニングタイツは必要のないアイテムです。確かに膝を守る効果がありますが、膝を守らなくてはいけない理由をよく考えてください。それか体ができていないか、故障を抱えているかのどちらかで、いずれのケースもそもそもタイツが必要になるほど走るのが間違いです。

それでも長い距離を走りたいときに、膝を守るためには有効なので絶対にNGとは言いません。でも補助輪付きの自転車に乗っているようなものだと思ってください。もっと速くなりたいなら、いずれは外さなくてはいけません(速さを求めないなら着用し続けてもOK)。

もちろん寒さ対策としてランニングタイツを履くのは構わないのですが、それでもポイント練習など足の回転数を上げるようなときには、ハーフタイツ×カーフカバーなどで膝の動きは阻害しないような工夫をしましょう。膝の自由度のないポイント練習は効果が半減します。

また、自分の体のサイズに適した商品を選ぶことも大切です。ロングタイツでもハーフタイツでも締め付けすぎず快適に走れるサイズのタイツを選びましょう。

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